何気なく行うことが看護師の声かけでは大切

看護師の大切な仕事の一つである声かけですが、これは具体的な目的をもって行うばかりではなく、日頃から患者さんとのコミュニケーションの一つとして行っていくことが大切です。声かけによって患者さんの症状やメンタル面などを把握することも重要ですが、声かけによってコミュニケーションを取り信頼を深める、距離を縮めていくということが非常に重要なのです。

看護師と患者さんとしての信頼関係が築けていなければ、どれだけ声かけをしても求める反応を貰うことは難しいため、日頃からコミュニケーションを含めた声かけを行っていくのは非常に大切なことです。朝の挨拶と共によく眠れたかを何気なく聞いたり、不便はないかといったことなども聞いてあげたりすると、患者さんはより心を開き信頼を寄せてくれます。看護師の声かけは挨拶プラスもう一声ができるようになると得られるものが多くなってくるのでこの点についてはよく覚えておきましょう。

患者さんへの声かけでは症状や容体を伺うばかりでなく、これから行うことの説明などをしていくこともあります。患者さんの心の準備はもちろん、不安や緊張の無いよう促したり、手際のよい進行に繋げていったりといったことも必要になってくるので、患者さんをケアするということも忘れてはなりません。心配や不安を抱えたままにならないよう一つ一つに応えてあげることが大切なので、声かけの際は表情や様子を伺いながら気になることについて引き出してあげるようにしましょう。